『ミーティングをしても、自分ばかりがしゃべっていて、お通夜のような
雰囲気なんですよ・・・』
『新しい取組みを始めようとしたら”何でそんな面倒な事しなくちゃいけないんですか!”と食ってかかられました』
『ちょっと注意したら、突然姿を消し、どこに行ったのかと思ったら、消毒室でずっと泣いていたんですよ・・・』
『食事をごちそうしても、誰ひとりとして”ごちそうさまでした”
と言ってもらえませんでした・・・』
『せっかく時間と費用をかけて採用出来た新人スタッフが、入社後わずか
3日で音信不通になりました・・・』
医院が一体化していく上では
「仕事観の統一」が
欠かせません。
冒頭の言葉は、これまで歯科医院の経営相談、コンサルティングを通じて聞いた院長先生のお悩みです。
このようなことが起きるのは多くの歯科医院では、新人スタッフに対して、器具の準備の仕方、掃除の仕方、アシストの付き方などの”やり方”だけを伝え、「何のために仕事をするのか」や「うちの歯科医院で働くからには、このように考えてほしい」などの”あり方”を殆ど伝えていないからです。
器具の準備の仕方、掃除の仕方、アシストの付き方などの技術的な内容は、ある程度の年月、経験を積んでいけば自然と出来るようになるものです。ここで大きな問題となるのが「一通りの業務が出来る人=仕事が出来る人」と認識されてしまう事です。
そうなると大変です。技術的な問題はクリアされていますが”あり方”が伝えられていないために、冒頭のような問題や「この残業代の計算はどうなっているのか」「何で休日なのにわざわざセミナーに行く必要があるのか」「診療時間だけが仕事。あとはプライベートだから仕事の事は考えたくない」などと言い出すスタッフになってしまうのです。
繰り返しになりますが、新人スタッフを育成していく上で大切なことは「何のために仕事をするのか」や「うちの歯科医院で働くからには、このように考えてほしい」などの“あり方”を伝えていく事です。この“あり方”を「仕事観」と表現します。
仕事観の統一。これが新人スタッフに限らず、医院が一体化していく上では欠かせないのです。
しかし、残念ながら多くの歯科医院では、仕事観を統一していく事が出来ません。なぜなら院長やチーフスタッフにそこまでの時間がないからです。仕事観を伝える事が大切なのは分かっているけれど、日々の診療をこなすのが精一杯で、伝えられていないのが現状なのではないでしょうか。
そこで私達、歯科医院地域一番実践会は2008年から『歯科医院新人スタッフ育成塾』という年4回シリーズのスタッフ育成セミナーを始めました。 『歯科医院新人スタッフ育成塾』は弊社のメインセミナーである『歯科医院地域一番実践経営塾』のスタッフ版と捉えて頂ければ分かりやすいかと思います。 この『歯科医院新人スタッフ育成塾』の大きな目的は「仕事観の統一」と「モテるスタッフの育成」です。
「モテるスタッフ」とは「仕事で学んだ知識、技術、考え方をプライベート、家事、育児にも活用し、身内だけでなく、友人、恋人など、多くの人に影響を与えられる人材」と定義付けています。このような人材になって頂きたいという願いを込めて、2008年から育成塾がスタートしたのです。
「院長、院長夫人のような意識の高い人が集まる経営塾ならともかく、スタッフしか集まらないセミナーで、果たして大丈夫だろうか?」